カルテット2話感想。大切な人が結婚します。
カルテット2話すごくミゾミゾしてしまったので感想!!
「私、多分結婚する」
別府(松田龍平)の同僚の九條結衣(菊池亜希子)が結婚するらしい。
結衣は、父親が世界的な指揮者ということで社内で特別待遇をされて肩身の狭い思いをしている別府に唯一普通の男性として接してくれる同僚。
蟹をもらったら相手の家に行って一緒に食べる関係。別府は剥く係として呼ばれるらしい。
二人でカラオケ行って、SPEEDのWhite Loveを歌ったり、終電がないから同じ部屋で寝たこともあった。
同じ部屋で寝てても何も起きない。
お互いに気を許せる、一緒にいて楽な関係。
「へぇ」
そんな結衣からの突然の告白に動揺する。
相手は34歳になってから始めた婚活で知り合った。
普段はタイヤの話とかをするらしい。
カルテットの仲間にその話をすると、三人は「行間案件だ」と言う。
言葉と気持ちは違う。
人は思ってることと反対のことを言うものだ。
つまり、「別府君、私、多分結婚する」は「別府君、私の結婚、止めて」と言いたいんだと三人は主張する。
結衣が自分に想いを寄せていたことは何となく気付いていた。
そんな結衣が結婚するかもしれないと知って、何だか胸がざわざわする。
それでも別府には結衣の結婚を止めることはできない。
別府には好きな人がいるのだ。
別府君は真紀(松たか子)に思いを寄せていた。
最初に会った時、別府は大学生の時の学園祭。
宇宙人のコスプレをして客引きをしていた別府は、どこからか聞こえるアベマリアの音色に惹かれて入ったホールで、バイオリンを奏でていた真紀を見て恋に落ちた。
二度目に偶然会った時、真紀は立ち食いそばで肉そばを食べていた。
三度目に偶然会った時、真紀はヤマダ電機のマッサージ機に腰掛けてマッサージを受けていた。
もし、もしまた会えたら、その時は運命だと思うことにしよう。
声をかけてみよう。
次に会えたのは結婚式場だった。
結婚式場で勤めていた別府は、ウェディングドレス姿の真紀と四度目の再会を果たした。
何で、ヤマダ電機でマッサージ機に座ってる真紀に声をかけなかったんだろう。
何で、肉そば食べてる真紀に声をかけなかったんだろう。
いつものように結衣とカラオケに行った別府は、ひどく酔っ払い、結衣に絡み出す。
「何でそんな男と結婚するんですか」
「34ですからね。それはしますよ」
帰らないとゴネて、結衣の家に泊まった別府は、結局結衣を押し倒し、なし崩しに寝てしまう。
目が覚めた別府は寝起きにサッポロ一番を作る結衣に言った。
「僕と結婚しましょう」
冬の寒い朝、ベランダでサッポロ一番を食べる二人。
「結婚とか、ないよ。そういうのはもう、ないなぁって、思った時があったんだよ。
こういうのは、今日だけのことだよ。
まぁ私もズルいし、別府君もズルい。
でも寒い朝、ベランダでサッポロ一番食べたら美味しかった。それが私と別府君のクライマックスでいいんじゃない?」
結衣の結婚式で演奏することを引き受けた別府。
誓いのキスをして新郎新婦が退場する時、別府に独奏を任せる真紀。
別府がアベマリアを奏で、新郎新婦がバージンロードを歩く。
花嫁の足がふと止まる。
別府が奏でていたアベマリアのメロディが、SPEEDのWhiteloveに変わっていたのだ。
いや~~~別府君ズルいよな~~~!
自分のこと好きなんだろうなとぼんやり気付きながら、居心地いい関係を維持しつつ自分の恋バナ話すとかやることが鬼畜すわ~~~!!
でも同じくらい結衣もそれ分かってて打算的でズルくて、これが大人の恋ってやつか…ってなりますね。
菊池亜希子さんの演じる34歳の女性が等身大でリアリティあったなぁ。
一緒にいて気が楽で、何でも話せて、家に泊めるまで気心が知れて。
そんな友達以上恋人未満のような関係に居心地の良さを感じて、最初は結衣も、内心ひそかに逆転を期待した日もあったかも知れない。
だけど別府君の恋の相談に乗りながら自分の気持ちを押し殺すうちに、別府君への想いが実ることはもうないんだなぁ、と悟ってしまう。
自分の年齢は34歳。
片想いに費やしている余裕はない。
男と女の年齢の進む時間は違う。
結衣が別府君への気持ちに蓋をしながら婚活するのは至極当然のことである。
「あっちにさぁ、可愛いカフェあるんだけど。遠くて。で、毎回すぐそっちにあるチェーンの方入っちゃうの。まぁそれはそれで美味しいんだよ」
遠くて可愛いカフェは真紀。
近くのチェーン店が自分。
癪だけど、結婚するとなって惜しくなって自分に迫って来るのは満更でもない。
別府君への気持ちに折り合いをつけるまで、結衣がどれだけの時間を費やしたのかは分からないけれど、それだけ時間をかけて決めた覚悟を、人のものになるの分かってから今更焦ってプロポーズされても、もう手遅れだったのだ。
結衣がこの決断を下すまで、彼女なりに沢山葛藤してきたんだろうなぁと思って勝手に感情移入してしまったけど、それを一切彼女の視点を入れず、1話と2話のとても短い登場シーンだけでそれを表現して視聴者を引きずりこむなんて、役者の力量と脚本と演出が、ただただ素晴らしいなぁ、凄いなぁと感動してしまった。
最後のバージンロードのシーン。ズルいな~~~別府!!
別府君が奏でるアベマリアがWhite Loveに変わる瞬間、あまりにも自然で、最初からそういう曲だったかのようで、気付く人にしか気付かない感じが。
別府はズルい。あんな素人童貞みたいな顔してさ~!(松田龍平になんてことを言う)
歌詞だってウロ覚えのくせにさ~~~!!
何で弾けちゃうんだよ~~~!!
長年の片思いにケリつけて吹っ切ってした結婚式の最後で、あの雲の彼方へ私を連れてく気もないくせに~~~!!
34歳の女がカラオケで歌う歌がSPEEDのWhite loveというところにリアリティしか感じない同世代。
この世代の女はカラオケでちょっと時間経っていい感じにだれてきた頃に大体White Love入れがち。
果てしないあの雲の彼方へ私を連れてってほしがりがち。
それ聴いた友達が触発されてSTEADY入れがち。
そこからだんだん小室に走りがち。
カルテット、主軸の話も面白いんだけど、目が笑ってない元地下アイドルの店員役の義吉岡里帆も、サンドウィッチマン富澤と八木亜希子の夫婦もいい。
別府君が八木亜希子演じる“谷村さん”のことをずっと“谷間さん”って間違えて呼んでて、旦那のサンドウィッチマン富澤に裏に呼び出されたかと思ったらさっきまで富澤が着てたダウンベスト着て胸元隠しながら戻ってきたシーン、どうでも良すぎて笑った。
菊池亜希子さんと言えば、問題のあるレストランでセクハラ退社した役も印象的だったな~!
いい女優さん。
住住 1話感想。ニカリズムとバカ林とワカい堂ふみ。
都内の某マンションの住人、バカリズムとオードリー若林。
2人は同じ階に住んでいて、バカリズムはよく若林の部屋に遊びに来る。
芸能人でありながら派手に遊ぶこともなく地味な独身生活を送る2人。
ある日、このマンションに女優の二階堂ふみが住んでいることが発覚。
そしていつのまにか二階堂ふみも仲間に入り、
同じマンションで暮らす芸能人仲良し3人組が誕生する。
バカリズム、若林、二階堂が本人役で登場し、彼らがもし一緒のマンションに住んでいる仲良し3人組だったら、という設定のワンシチュエーションドラマ。
『桜坂近辺物語』、『黒い十人の女』がめっちゃ面白かったので、バカリズム原案、脚本のドラマがまたやるって聞いて期待してました。
バカリズム脚本のドラマは、コメディドラマとはまた違った面白さで、芸人さんの視点がちゃんと入ったドラマだったので。
1話は、若林さんの家に行って遊んでたバカリズムが、お腹を空かせてコンビニにパンを買いに行ったら二階堂ふみちゃんにバッタリ会って、同じマンションの住人ということを知った二階堂ふみちゃんが挨拶をしに若林さんの部屋に訪れる。
っていう、あらすじ書こうにも筋がない、ってくらいのヤマもなければオチもない展開だったんですけど、このゆるい三人の空気感が妙に居心地よくて私も若林さんの家にこたつで会話を覗き見してるような気分になりました。
友達の家に泊まった日の夜みたいな感覚で見てた。
ワンシチュエーションでアドリブもありで、『ワンシチュエーションやっぱり猫が好き』を意識してはいるんだろうけど、もっとドラマ的要素を削ぎ落として、本当に日常の一コマを切り取った感じ。
そういう狙いもあってか衣装も実際に自分が着てる本当の部屋着を身につけてるらしい。
どこまでが台本で、どこからがアドリブなのかもよく分からない。
ドラマじゃないけど、磯野貴理子、松居直美、森尾由美が日曜にやってる『はやく起きた朝は…』の空気感を感じました。
あれ好きなんだよなー気取らずにまったり見れて。早起きできないんで『遅く起きた朝は』の時代ですけど私がよく見てたのは。
人の会話聞いてるの楽しい。
後、バカリズム、若林、二階堂ふみの三人が、ほどほどにめんどくさいんだけど、一人も張り切ってる人いないのもいいです。
ドラマチックにも、バラエティチックにもならない肩の力が抜けたテンションが深夜にだらだら見るのにちょうどよくて、テレビ的な感じのテンションじゃないのが良かったです。
南海の山ちゃんがTwitterで「ドラマでよかった」と言ってましたが、山ちゃんがここに入ったら多分それはもうバラエティになるんだよな。
山ちゃん頑張って自分の役割全うしようとするから。
変な時間にパン食べちゃう系。
つなぎのパンじゃないですよ。満たしのパンですよ、これ。
これちょっと、すいません。ラジオ持ってきますこの話は。
お手洗い、お借りしてもいいですか?
あ、はい。玄関の手前のドアです。
あ、はい。知ってます(笑)お借りします。いい子っすね。
なんか上品な。今のこの行く感じも良かったですね。
知ってますの下り、なんかホワッてしますね。
ご飯食べます?
あ、大丈夫です。
んっ?
え?パン食べたんで、さっき。
えっ、すいません、もっかいいいですか?
パン、食べました。はい。
どれくらい前にパン食べました?
ちょっと前にです。
あ~~~。これやったな。
奪い愛、冬 1話の感想。/金曜ナイトドラマはギャグホラー枠?
この愛、激しすぎて止まらない…
金曜の夜のドロキュン劇場、衝撃の幕開けーー
テレビ朝日の金曜ナイトドラマといえば、『セカンドラブ』や『不機嫌な果実』などのラブストーリーの皮を被ったぶっ飛びギャグドラマを生み出す枠でお馴染みですが、
今回の『奪い愛、冬』もなかなかのぶっ飛びエッセンスが効いたギャグドラマでした。
かつて愛した男にフラれて一生笑えないと思うほど落ち込んだ光(倉科カナ)。
しかし康太(三浦翔平)に出会い、笑顔を取り戻し、幸せな毎日を送っていた。
康太からプロポーズを受けて、幸せの絶頂の光だったが、ある日、かつて死ぬほど愛した元カレ、信さん(大谷亮平)と偶然再会してしまう。
激しく心が揺らぐ光だが、信さんには足が不自由な妻、蘭(水野美紀)がいてーー。
簡単に言えば不倫のもつれによる四角関係ドラマです。多分。
テーマはドロキュン(ドロドロ胸キュンの略らしい)とのことですが、胸がキュンとする前に笑い過ぎて最終回までに腹筋が割れそう。
そもそも何か当然かのようにドロキュンドロキュン言ってるけど、え?ドロキュンってフレーズもしかして流行ると思ってる??まさか。
なんかもう全体的にセンスがダサいんですよね。
タイトルもさ、『奪い愛、冬』。
すごくないですか?このセンス。
絶妙にダサいですよね?
タイトルバックで何か雪山で倉科カナと竹野内二世(大谷亮平)がキャッキャウフフしてるんですけど、これがまたすごく安っぽくした冬ソナみたいなまた絶妙なチープさでね。
カラオケで昔の歌入れたらたまに流れる古くさいカップルの映像みたいな。
倉科カナの役は、元カレにフラれて突然街中で「信さぁんっ!!」って叫びながら座り込んだり、
元カレと偶然同じエレベーターに居合わせて過去の自分らの性行為を思い出して倒れたり、
再会したからって別に何もアクション起こしてない元カレの会社まで突然赴き、「私、結婚するんです!!あの頃よりずっと幸せ!!」と挑発してみたり、
夜中に元カレとの思い出の地に行って「私ー!結婚するーーーっ!」って一人で宣言してみたり、
そこにたまたま通りかかった元カレの姿を見つけて、「来ないで…、来ないで…!!」って後ずさってみたり、
その拍子に工事現場の機材に足を引っ掛けてコケそうになったところを元カレに助けられるも、キスしそうになる自分の衝動を抑えるために突然ビンタしたり、という悲劇のヒロイン体質の構ってちゃんな役で、
三浦翔平は会社でハグしてきたり、エレベーターに二人きりになった途端キスしてくるような、所構わず盛ってる役です。
盛ってるからなのか、タイトルに冬って堂々と入ってるのに裸にシャツ一丁という軽装だし。
冬なめとる。
素っ裸に防寒のスキルが全くないシャツオンリーで冬を越せると思うな。
ボタンとボタンの間からどんだけ隙間風入ってくると思ってんの。
冬をリネンに任せるな。綿を着ろ。
しかも、母親に倉科カナとの結婚を反対され、「何か憑いてるんじゃないの!?」って言われるんだけど、
その帰り道にムシャクシャして海に行って、「俺は!!取り憑かれてなんかなぁ〜〜〜いっ!!」とか叫びながら冬の海に飛び込んでっちゃうんですけど、それはもう取り憑かれててあってほしい。
冬の海に飛び込むような奴は取り憑かれててくれ。除霊で解決したい。
後、もう目が離せないのが信の妻、蘭役の水野美紀ですね。
蘭は何らかの事故が原因で足が不自由で杖をついて生活してるんですけど、幼馴染だった信さんはそれを負い目に感じて結婚したっぽい。
そんな蘭は「ドライフラワーにするの」って薔薇を縛ったかと思ったら、花を鋏でザックンザックンちょんぎったり、家の壁に信さんと私のメモリアルをホームシアターで映し出して「この頃はまだ怪我してないわぁ」とか言ったり、このドラマの狂気的ポジション。
「足が疼くのぉ〜〜〜!!!!!」
と呻いて、しゃがみ込んで足をさする竹野内二世の頭を、すかさず太ももで蟹挟みロックするという荒技まで見せてくれました。
水野美紀と言えば、大好きだったドラマ『黒い十人の女』のぶっ飛んだ売れない舞台女優、如野佳世役がハマり役でしたが、今回も劇団絞り汁の延長のような気がして仕方ない。
そんでもって、このドラマの魅力はまだあるんですけど、脇を固めるキャストが豪華なんですよね!!
三浦翔平に想いを寄せる魔性の後輩役に
元AKBの秋元才加
息子の三浦翔平に過干渉で嫌味な母親役に
榊原郁恵
三浦翔平の元カノ役に
人選が独特過ぎる。
何で?何であえてその人選んだの?
よく企画会議で出てきたな、その名前。
柔軟な発想にも程がある。
私なら「魔性の後輩役中村静香とかどうすか?」とか言っちゃいそう。
「元カノは佐野ひなこですかね〜?」とか言っちゃいそう。
ベタ〜。100万回くらい見たわ。
発想が貧困過ぎて恥ずかしい〜。
斬新過ぎて面白いです。
郁恵ちゃんが三浦翔平のお母さんで倉科カナに陰湿な嫌がらせをするんですけど、「このお母さんのご飯はきっと美味しいんだろうな」みたいなことしか思わん。
もう私ダレノガレ明美が一生懸命清楚なお嬢様の演技しながら登場した時笑っちゃったもんね。
もうこのドラマをこの先真剣に見ることは不可能、って思った瞬間。
そういうの引っくるめて、ツッコミどころ満載で面白かったのでまた引き続き見ます!
ギャグギャグ言っちゃいましたが、三浦翔平も番宣で出たスマステで「ホラーのようなコメディのような」って言ってたから気にしません。
演じてる人がそう言うんだから間違いないです。
下世話な話、倉科カナといえば竹野内豊と噂になってますけど、竹野内の偽物みたいな大谷亮平相手にベッドシーンすんのとかどんな気持ちなんだろ。
金曜ナイトドラマと言えば外せないギャグホラー。
東京タラレバ娘 1話感想
原作の彼女達と完全に同い年なので見よう見ようと思いつつ、ガチで精神やられそうなので見送っていた『東京タラレバ娘』。
人気原作の実写化はキャスティングや設定変更で荒れるのが常ですけども。
キャスティングに文句をつけるのは野暮ってものなので言わないでおくとしても、
原作では33歳設定が、ドラマでは吉高由里子、榮倉奈々、大島優子が演じるにあたって無理のないように30歳に変更されたようですが、この漫画における3歳の年齢差は相当でかいど!?
普通のドラマだったら別にこのくらいどうだっていいんですけど、
これは東京に住んでいることで自分がまだ若いつもりで女友達とばかり遊んでいたら、世間からはもはや女子扱いされなくなり、仕事でも責任が増えて気付けば後輩ばかり、地元の友達はほとんど結婚している状況にも関わらず、完全にこじらせてしまい、慌てて婚活するも33歳という年齢を言えば男が引いてしまい、その気になればすぐ出来ると思っていた結婚がすごく遠いものなってしまった痛々しい女達の話でしょ?
リアル33歳なので痛いほど分かるんですけど(言ってて悲しい)
でも正直自分が30歳の時なんて「やべーもう三十路だよ〜www」って表面では焦ってますみたいなこと言いつつ、ただ「三十路」言いたいだけみたいなとこあった。
「本気出したら20代なんで」みたいなとこあった。
合コンでもそれなりにモテた。
33歳から急に来る、斜面が。
急に鋭角な斜面が。足元も補正されてない岩場みたいな斜面が。
色んな負荷が一気に来る。
自分の気持ちが追いついてないのに、世間の風当たりだけ強くなって、免疫なくてすぐ風邪ひいちゃう。
もういっそ62歳とかになりたいもん。飛んで。
人生の飛び級したい。
別に好きでもなかった男を周りから「絶対倫子さんのこと好きですよね〜!」とか言われて、その気になって過去に告白されたことあるからっていつまでも自分のことを好きでいてくれてるだろうって上からの立場でいたら、相手はとっくに自分よりずっと若い女の子に心変わりしてたって、
もうこのロケットスタート、ダンサー・イン・ザ・ダークより凹む。
漫画の作者の東村アキコさんは、さすが、33歳女の急所分かってるわ。
相手が自分のことを好きじゃなかったこととか、別の女に思いを寄せてたとか、それだけならまだ「あっ、ですよね〜〜〜???」ってなるんですけど、その相手が20代前半だった、ていうので致命傷。
自分のピークはもう過ぎてしまったんだ、って思い知ってしまう瞬間。
なのに自分は相手がまだ自分のこと好きなんだと思って振舞ってしまったという滑稽さ。
もう消えてなくなりたいよね。
そら倫子も「よし、死の」ってなる。
私達はずーっとベンチにいただけ。
いつも試合には参加しないで、みんなが頑張って戦ってるのをベンチの中から見物して、
偉そうなばっかり言ってただけ。
そのくせチャンスがあればいつでも行けるって自信満々で、
一番おいしい場面でホームラン打てるって信じてた。
でも実際は、バッターボックスに立ったはいいけど、かすりもしないで空振り三振。
それが今日の私。
1話の倫子の台詞。
こじらせてくると、やがて自分を守る為に変に世の中をナナメから見たりしちゃうんですよね。
頑張ってる人を馬鹿にしたり、自分磨きして婚活してる子見て「必死だなww」って言ってみたり。
でも自分がいざマウンドに立ってみたら、長年サボってたツケが回って足がすくんで動けなくて、勇気出してバット振ったら空振りっていう格好悪さ。
20代の子の必死の空振りに比べて30代の必死の空振りは痛々しさが比じゃないので、できることならずっとバットなんか振りたくない。
けど必死で振らなきゃ一生ヒットなんて打てない。
あ〜刺さる。
逃げたい逃げたい。
この前まで逃げるは恥だが役に立つとか言ってたのに。
まぁ現実には逃げた先に平匡さんも坂口健太郎もいないんですけど。
会ってすぐ犬猿の仲になって「あんな奴…二度と顔も見たくない!」って思うのにやたら頻繁に顔合わせると思ったら実は人気若手モデルでしたなんてことは現実にないので。
要は頑張って婚活しましょう。ってことです。
早坂さんを演じる鈴木亮平のキャスティングがすごく良かったです。
過去の早坂さんはちゃんとダサく見えるし、現在の早坂さんはイケメン過ぎないけどいい旦那さんになりそうオーラがある、アリよりのアリのちょうど良さで。
後は、髪型って本当重要、っていうのを大島優子を見て思いました。
バイプレイヤーズ 2話の感想
今やドラマで欠かせない存在となった名脇役が6人も揃うと、それだけで見なければ!と意識が掻き立てられますね。
派手な主役を置くよりよっぽど豪華。
ストーリーは6人の中に裏切り者がいる!などの謎のミステリー設定があるけど、そのへんは正直どうでもよくて、とりあえず6人の共同生活のシーンがすごくいいです。
テラスハウスなんかよりよっぽどワクワク感ある。
今回の2話では「カブリ」「共演NG」という業界のタブー?についてがテーマでしたが、本人達の気持ち置いてけぼりで思い込んだ周りが勝手に気を遣っちゃって、変に緊張感漂っちゃって実際にギクシャクしちゃう感じがリアルでした。
こういう、私達は知らないようなドラマ界の裏あるあるみたいなのを今後も盛り込んで見せてくれたら楽しい。
このドラマの楽しいところは、本人役でゲスト出演する俳優さんも名バイプレーヤーだということ。
1話はスーパー主役俳優の役所広司が3分程度出演するという大御所の贅沢遣いをしてましたが、今週は荒川良々、池松壮太がゲスト出演してて、来週は滝藤賢一と山口紗弥加が出演するそうですね。
これ見ながら「女性のバイプレーヤーと言ったら今は山口紗弥加かな〜」と勝手に思いを馳せてたら早速次回予告に出てきたのでビックリしました。
しかも昨今世間を騒がせてる文春ネタを早速ブッ込んでくるようです。
滝藤さんは「大貧乏」でもいい脇役っぷりを発揮してますね。
毎週どんなバイプレーヤーが出演するのかも見所ですね。
そのうち要潤出そう。
イケメン枠の脇役やらせたら右に出る者いない。
荒川良々が出た時に松重さんが「重版以来だっけ?」って台詞を言ってたんですけど、言わずもがなTBSの「重版出来」のことですよね。
こういう遊びが楽しい〜。
ドラマの終わりに6人の雑談シーンがあるんだけど、それがまた酒が入った素のおじさん達の会話って感じでいい。
光石研さんの「仕事の依頼の電話でマネージャーが館山(このドラマのロケ地)に行ってるんで…って言ったら、依頼するところ依頼するところみんな館山行ってるんですけど、館山で何かあるんですか?って言われたwwww」って話で爆笑するおじさん達の可愛さ。
癒される〜。
あのおじさん6人の中に一人混ざって若い女の子扱いとかされたい大して若くないのに「おじさん達からしたら若い子だよー」とか言われたい〜。
デスクトップにしたいくらいの癒し効果ある。
疲れてるのかな。
カルテット1話の感想
カルテット。
松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平って、もう素人でも分かる演技派俳優4人集めた何か音楽やるぞ的なドラマかと思って、内容にはあまり期待せずに見始めたらちょっとサスペンス要素?な伏線を撒かれた内容で思わず見入ってしまいました。
ある日、4人は“偶然”出会った。
女ふたり、男ふたり、全員30代。
4人は、夢が叶わなかった人たちである。
人生のピークに辿り着くことなく、ゆるやかな下り坂の前で立ち止まっている者たちでもある。
偶然出会ったわけないと思ってましたが、そもそも満島ひかりちゃん演じるすずめちゃんが“意図的”に巻真紀(まきまき)(←松たか子ね)に出会ってることは冒頭のシーンで分かってたので。
でも高橋一生演じる家森、松田龍平演じる別府も“意図的”だったことが判明したので、4人の関係が実際どうなってんのか気になるところです。
「あの人の家ポスター貼ってあったじゃん、テープで。剥がれてたでしょ?
躊躇なく壁に画鋲刺したり出来ないんだよね。
画鋲も刺せない人間が音楽続けていく為には嘘くらいつくだろうなって」
「家森さんも鼻毛伸ばしたらどうですか?」
「どういうこと」
「お揃いですねって」
「俺鼻毛伸びにくいんだよ」
「ここに、鼻毛に見える刺青彫ればいいじゃないですか」
「どういうこと?」
「刺青彫る勇気ないなら同情やめた方がいいです」
あ~この独特な台詞回し、これ絶対「最高の離婚」「問題のあるレストラン」と同じ脚本家だろうなーと思ったらやっぱり坂元裕二さんでしたね。
この人の台詞回し、好み分かれるだろうけど私は毎回ツボなので分かった瞬間嬉しかったです。
好きなんだよな~この人の台詞。
現実でこんなこと言い出す奴いないだろって台詞を俳優の演技力で無理矢理ねじこませてリアリティ出してくる感じの。
調べたらこの方、「東京ラブストーリー」でも脚本してるんですね。
東京ラブストーリーつったらアレですよ。
「夜中に寂しい時、飛んできてくれる?」
「飛んでく」
「ヒマラヤのてっぺんから電話したら飛んできてくれる?」
「迎えに行く」
「あったかいおでん持ってきてくれる?」
「屋台ごと持ってく!」
「ビートルズのコンサート、うちで開きたいって言ったら?」
「連れてく!」
「ジョンはどうするの?」
「俺がかわりに歌う!」
「…魔法使って、この空に虹かけてって言ったら?」
「それはできないかもしれないけど」
「じゃダメだ!」
「でも魔法なら使える!」
「どんな?」
~kiss~
(BGM)
でおなじみの東京ラブストーリーですよ。
いや~大好き過ぎて当時小学生だったのに鮮明に覚えてる台詞。
この頃からこの人の台詞回しのファンだったみたい。
4人で歌うエンディングがまた良くてね!!
「最高の離婚」のエンディングもメインの4人が出てたけど、カルテットはレトロでクラシカルな映像ですごく素敵でした!
松たか子の歌声がいいのは勿論、Folder5でもあまり聴けなかった満島ひかりちゃんの歌声、そして高橋一生と松田龍平に関しては歌声が聴けるとも思ってなかったので、ウワァ~!!って声出そうになるくらい良かったです。
4人ともああいうの最高に似合うんすな…。
一週間の限定公開みたいです。
それにしてもじわじわと人気を上げてきた高橋一生がいよいよ爆発する時が来ちゃいましたね…。
既に公式Twitterでは高橋一生さんの写真が載る時だけふぁぼが1万近くいってるので、これドラマ終わる頃にはファンが5万人増えそう。
もともと人気の俳優さんだし私も大大大好きですけども、「第二の星野源」ていうニュースにはミゾミゾしますね。
あぁ~またマスコミにこすられ倒される~…。ミゾミゾ。
便利な言葉。ミゾミゾ。ひかりちゃん可愛くなったなぁ。
高橋一生と言えば民王の貝原が至高。
キングちゃん 新春!ノブも又吉も西野も大嘆きSPの感想
お正月ムードもひっそりと終わりをむかえ、2017年が滞りなく進行しております。
今はもうただの寒い平日。
辛い。寒すぎる。何なんだこの寒波。1月の底力急に来る。
年末年始は各局バラエティが賑わうのでバラエティ好きのテレビっ子にとっては本当に楽しい時期ですね。
初めまして。テレビっ子独身女U子です。
今年もひたすらテレビ見てました。
年末年始何の予定もねー。寒さが身に沁みる。
とりあえずこの数日間で、トレンディエンジェル斎藤、カズレーザー、三四郎小宮あたりは、実家で暮らす親の顔5年分は見た気がする。
斎藤さんは忙し過ぎて爆笑ヒットパレードで半分寝こけて漫才中噛み倒すなどのお疲れ具合を見せていましたが。
ゆっくり休んでほしいものですが、今年も引き続き忙しいんでしょうね。
年明けの「お笑いマニア王」って番組で、たかしが回答者として呼ばれてた時も全然関係ないのにゲストに斎藤さん呼ばれてたからな。
同じハゲで、何なら見た目たかしの方がポップなのにどうして差がついた。
ただただ笑いを追及したバラエティ、キングちゃん
今年もいっぱい正月バラエティを見たんですが、千鳥MCの『NEO決戦バラエティキングちゃん』がダントツでした。
『NEO決戦バラエティ キングちゃん』っていうのは2016年の7月~12月までテレビ東京でレギュラー放送してた深夜バラエティで、もともと1クールのつもりが好評のため2クールに延長したというほど面白さに定評があったんですよね。
番組はMCの千鳥がゲストの芸人達と様々な対決するという単純な企画なものの、その対決内容ってのがありそうでなくて、バカバカしいけどとんでもなく笑えちゃうんですよね。
例えば『作り話で相手を泣かせろ もらい泣きさせ王』では、まずターゲットのアイドルを作り話で泣かせることがゴールなんですけど、その設定を大喜利で出し合って、そこで出た案を盛り込まなきゃいけなくて、
みんな大喜利でボケ合うのが楽しくなっちゃって、結果「ノブがシン・ゴジラの石原さとみの口調で話す」とか「角田(東京03)のデベソが爆発する」とか「ハーモニカ依存症」とかいう無茶苦茶な設定でアイドルを泣かせなきゃいけなくなって、だいぶ苦戦したり、
『傷ついた話をカッコ良くしろ!ドラマチックハートブレイク王』では、
学園青春ドラマっぽい設定だったらどんなカミングアウトもおそらく様になるだろうという謎の確信から芸人たちが過去の恥ずかしい話を披露していくんだけど、
ドランクドラゴン塚地が教室で男子学生さながら制服姿で「痔の手術してさ、血が出てくるから、今生理用ナプキン使ってる」っていう告白を青春ドラマみたいな映像で爽やかに告白したり、
もうとにかくめちゃくちゃ下らなくて、今時珍しいくらいゴリゴリのお笑い番組でした。
こういう企画を考えるスタッフの人達もすごいし、力量を試されながら見事に応える千鳥をはじめとするゲストの芸人の皆さんが素晴らしくて、しかもみんなイキイキとボケてくるので相乗効果でどんどんボケが面白くなってくのが見ててワクワクしました。
マジでハズレ回がないレベルでした。
深夜帯ながらゲストの芸人陣もなかなか豪華で、東野幸治が自ら志願して出演するくらいだから恐らく芸人内では評判の高い番組だったんでしょう。
今回のSPではレギュラー回で好評だった、ノブのツッコミを引き出すドッキリ『ノブ嘆かせ王』、そして以前やった企画『芸人 又吉を救え!又吉プロデュース王』にキングコング西野を加えた『作家の殻をぶち破れ!!又吉&西野プロデュース王SP』の二本立て。
これはレギュラー回でもめっちゃ面白かったんですけど、さすがSP。どちらもレギュラー回を上塗りする面白さでした。
『ノブ嘆かせ王』
まず『ノブ ツッコませ王』じゃないところがいいですよね。
ノブさんはマジで、嘆かせたら今日本一だと思う。
ノブさん、ツッコミのワードもここ一年でめちゃくちゃボキャブラリー増えた気がします。
瞬発力も素晴らしいですよね。
「ファラオ!死ぬな!」の瞬発力。
ノブさんを嘆かせようと、芸人達がありとあらゆるボケをかましてくるんですけど、そのボケがこれまたサイコで面白かった。
ケバブをコンクリートにつけてから食べるって。猟奇的ボケ。
嘆かせ王と野性爆弾くっきーの相性いいなぁ。
ノブコブ吉村と阿佐ヶ谷姉妹お姉さんの衣装チェンジからのフジモンと一般客の衣装チェンジの下りも最高でした。
「又吉&西野プロデュース王SP」
売れっ子作家となって、ちょっと腫れ物っぽくなってるピース又吉とキンコン西野の二人を芸人に戻そう!!ということで、大悟、インパルス板倉、ドランクドラゴンの二人が大喜利で二人の行動を指示。
二人はそれに徹底的に従い、そのままニコニコ生放送に出演しちゃおうという無茶苦茶な企画。
指示するメンバーがとにかく楽しそうで、板倉が「(収録の12月の時点で)今年一番楽しい」と言っていたが、見てるこっちもめちゃくちゃ楽しかったです。
又吉さんと西野さんが同期なのもあって、意外と合うんですよね。
二人同時に立てないシステム、ああいう地味なやりとりが一番面白かったです。
西野さんが久々にめちゃめちゃ芸人してて、何だかんだでイキイキしててすごく良かったです。
西野さんて本人は嫌そうですけどイジられると途端に輝きますよね。
絵の才能もクリエイターとしての感性も素敵だけど、面白芸人さんとしてもまだ活躍し続けて欲しいです。
キングちゃんは、「やっぱり芸人さんって面白いんだなぁ~!!」って改めて思ったバラエティでした。
お笑いという面では全然ゆるくないので、毎回芸人さんは大変そうでしたけど(アルコ&ピースの平子さん…)、やっぱりこういう真っ直ぐなお笑い番組が見たいです。
何が言いたいかというと、テレ東関係者の皆さん、是非ともキングちゃんレギュラー復活お願いします!!
「ツッコミ芸人旅」も見ましたが、こっちでもノブさんのツッコミ最高だったなぁ。
このツッコミが瞬時に出てくるって、やっぱりノブさんめちゃくちゃ面白さ上がってる。
2017年こそ千鳥の年になると確信してます。
酉年だし。